【補足】慣らし(ブレークイン)
モーター編
Q:モーターだけ新しいの買ってきたけど、慣らしはどうすればいい?
A:モーターのギア抜いてセットすれば、ギアに干渉もせず慣らしできますよ
Q:モーターの慣らしって本当に必要?
A:ぶっちゃけ、ダッシュ系だけでチューン系は無理にせんでいいと思う
Q:10分長くない?
A:環境にもよるけど、触れないくらい熱くなってきたら止めたほうがいい
ギア編
Q:ギアセット買ってきたけど、全部せなあかん?
A:これしか使わんっていう強い意志があるならそれだけでもいいかと
Q:もっと慣らしの時間短くならん?
A:ギアとギアの噛み合わさるところにコンパウンド塗ればいくらか時間は短縮できるよ。最終手段は歯磨き粉で。ただ削れ過ぎる心配も多少あるのでそこは自己責任。
Q:ピンクのギアだけすぐ欠ける
A:仕様。黒のカーボンにすれば?
基本的に一つの記事に500文字程度で収めようと思ってるので、足りないと思ったときはちょいちょい追記していこうと思います。
慣らし(ブレークイン)
運動する前に準備運動するよね?ってことで、ミニ四駆も走らせる前には慣らしといわれる準備運動をします。
要するに空運転をさせてから走らせようと言うわけ。
慣らしには2種類あって、一つはモーターの慣らし。モーターは買った段階よりいくらか慣らしをした方が性能が上がります。というか、カタログスペックに近くなります。
で、もう一つはシャーシ内のギアの慣らし。組み立てたばかりのころは噛み合わせが微妙に合わず、大きな音が鳴ってしまうことが多々あるけれど、この慣らしをすることで多少音は小さくなります。
慣らしの方法は様々で直接モーターに電流を流す人もいれば、冷蔵庫に入れてモーターを冷ましながらやる人とか、水につけるとかいう荒技の人もいるので今回は簡単なやつを。
タイヤを二つ取って、箱に並べてその上でミニ四駆を走らせる。タイヤの高さでミニ四駆が浮いてるため箱の中でずっと慣らしができるというお手軽な方法。
時間も人によって様々なので一概にこの時間とは言えないけれど初めよりギアのバリバリ!って音が小さくなってきたら完了でいいと思います。大体10分くらい。
あとは一度パーツを全て外してシャーシに飛び散ったギアの粉を綿棒とかで取るか、いっそ洗剤とかで洗って綺麗にしてもう一度組み立てて完成です。
もちろん、ギア比を変えたりする場合はまた慣らしが必要なので注意!
軽量化。
たまにミニ四駆の話をすると「肉抜きして軽くするんやろ!」って話をされることが多いかと思います。
そりゃ、全く同じスペックのマシンなら軽いほうが速いに決まってるわけで、じゃあ肉抜きするわ!ってなるけど、まぁ落ち着け。
ボディの肉抜きは好きにしたらいいよ。軽いのがいいならポリカーボネートのボディつけたらいいし。こういうやつ。ただし、肉抜きしすぎると吹っ飛んだ時にバキバキに折れることもあるので、自己責任で。そのままボディの替えなかったらレース出れんしな。
ちょっとこなれてくるとシャーシに肉抜きしようと思ってくるんだけど、よくわからんうちはやめておけ。シャーシの肉抜きは剛性(硬さ)が低くなります。
前の記事でもちらっと書いてたけども、ミニ四駆は30km/h以上の速度で走りその勢いのままコーナーに突っ込むため、どうしてもマシンに衝撃がいきます。この際、大なり小なりシャーシが捻じれるんだけども、剛性が低いと想定以上に捻じれてしまって横倒しになったり最悪電池が外れてしまって走行不可になってしまいます。
多少の遊びはあったほうがいいんだけど、何もわからないうちはシャーシに手を入れるのはやめたほうがいいです。
ホイールの径。
速くなるためのセッティングの一つにタイヤ(ゴムの部分)&ホイール(内側の部分)がある。現在、TAMIYAから販売されているタイヤ&ホイールがこちら。
多すぎてわけわからん。
そもそもマシンによって最初からついてるホイールが異なってるので、それは箱の側面に大体書いてあるので各自で確認よろしく。フルカウルミニ四駆だと基本的には大径をつける際はボディの加工が必要になるので要注意。
タイヤの話をすると長くなるので今回はホイールの径だけで。
簡潔に書くと、加速が小径。最高速度は大径。
イメージでいうと自転車のギアチェンジで一番軽いのが小径、重いのが大径と思ったらイメージしやすいかも。
ヨーイドンの段階ではもちろん小径の方が速いわけで、時間が経ってくると大径のほうが最高速度が出るため、そこで抜かされる。
じゃあ、大径にするわ!と思うけど、それは直線で延々と邪魔なく走れる前提であって実際のコースには坂道があったりコーナーがあるのでどうしても減速してしまうところがある。
最高速度になる前に減速してしまったり、最高速度が維持できない場合があるためコースによって見極める必要がある。ストレートが多い場合は大径、減速箇所が多い場合は小径ってイメージでおおむね合ってる。
じゃあ、間とって中径にするわ!ってのもアリよりのアリ。
ただ、モーターが同じなら大径の方が電池の消耗が激しいため普通のレースなら毎回電池を替えればいいけども、一つの電池で走り切るようなレースなら後半はバテる可能性もあるので要注意。
組み立てる。
必要な道具とミニ四駆が揃ったら組み立て。
本体に限らずGUPを買った時もそうだけど、絶対に説明書は目を通して保管しておくことをお勧めします。
本体の組み立ては適当にこれでいけるやろって組み立てて後半に必要な部品が組み立てられてないとか絶対やらかすので。
説明書の最初はボディの組み立てとデカールの貼り方なので、そこは飛ばしてシャーシから組み立てるのはありです。
で、基本は下記動画。
TAMIYA公式の組み立て動画。工具の使い方も説明してくれてるので、買ってきたマシンがMAシャーシじゃなくても見て損はないです。
ミニ四駆は作り方が雑だと走りも雑になるので、各パーツの切り方、タイヤの取り付け、ねじの締め方、全部大したことないように見えてかなり差が出るので丁寧に愛情をもって組み立てましょう。
モーター。
Q:モーターは何を買えばいいの?
A:とりあえず、迷えばトルクチューンモーター買えばいいよ!
モーター一覧。
詳しく見るなら公式へ。
自分が持ってるマシンは両軸モーターか片軸モーターか確認。
両軸なら左上のグラフ、片軸なら右上のグラフを参考に自分が欲しいモーターを探す。
モーターは大きく分けてチューン系モーターとダッシュ系モーターに分かれてて、大雑把にチューン系は初心者向け、ダッシュ系は上級者向けってニュアンスでおk。
数字の話をしてもよくわからないと思うので、基本はトルクチューン、トルクチューンでも安定するならアトミックチューンに変えるって始め方がいいかと。
レブチューンは最高速度は速いけど、最高速度に行くまでに時間がかかるのと上り坂に弱いので最近のコースには不向きなことが多いと思う。
アトミックチューンでも安定するようなら次はダッシュ系に行くのが◎
結局どれが一番早い奴どれ?って聞かれると公式で使えるモーターではスプリントダッシュ。飽くまでスペック上はということで、実際に使われてるって意味ではハイパーダッシュが多いか、と。モーターは手っ取り早く速くなれる反面、微調整がしづらいので2~3種類用意するのがベター。
グレードアップパーツ(GUP)
絶対に買わなければならないパーツなんてなくて(モーターは別)、コースに応じて揃えるものだけどひとまず買って間違いないものをいくつか。
※基本はおススメしたARシャーシとMAシャーシの部品を書いていくけど、他のシャーシのものもあるのでそれは各自で調べてね。
・ファーストトライパーツセット
そこまで気にしたことないと思うけどミニ四駆は30㎞/h以上で走ってます。
コーナーを曲がるときはローラーがついているとはいえ壁にぶつかりながら曲がってるので、そんなんで何度か走ってたらバンパーも折れるわ!ってことでこのFRPプレート。頑丈であればそれだけ何度も安定して走れる。
マスダンパー(金色の重り)はジャンプの着地の際、安定させてくれます。
・中空軽量プロペラシャフト
ARのみ。こちら。
通称ペラシャ。文字通り中が空洞になってるので軽い。軽いとそれだけよく回る。最高速を出す上で必須といっても過言ではないパーツ。詳しくはこれもまた今度。とりあえず、変えとけ。
・ゴールドターミナル
これは賛否両論あるかと思うけど、初心者には推しておく。
買ったときに銅のターミナル(電池金具)は付属しているんだけど、しばらくするともちろん銅なので錆びる。すると電池の伝導率が下がるので当然遅くなる。
伝導率は
よく磨いた銅>買ったばかりの銅>ゴールド>錆びた銅
って感じで買ったばかりなら付属のほうがいいけど、いちいち磨くのめんどくさい!って人はゴールド使ったほうが楽。
・60mmブラック強化シャフト
こちら。
セッティングが落ち着かないうちはよくコースアウトする。するとどこかしらにダメージがきます。強化シャフトに変えておくとここのシャフト以外を疑えるのでだいぶ楽。
セッティングが安定したら中空ステンレスシャフトに変えるといった手順ができればベター。
今回は長くなったのでここまでで。